なにもかもが曖昧で掴めない。けれど。
この境界線は――永遠に越えられない。
一次創作小説合同誌・現代ファンタジー・天使と悪魔
A5サイズ・92ページ・700円(栞付き)※イベント頒布での値段です。
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突然、彼は落ちてきた。そして命令する。高らかに。
「我が従僕よ。早く情報をもってこい」と……。
彼は笑う。子どもが新しいおもちゃを見つけたように。
「久しぶりの反逆者(レベリオー)だ。楽しんで何が悪い」
そう、彼は闇の、悪魔の頂点に君臨する王だったーー。
夏の終わり、金魚鉢の中に天使を喚んだ。
罪深いあたしは天使にりんご飴を差し出す。
空色のまなこに灯る赤は、それこそが罪のようだった。
「これであなたを、人間にしてあげる」
翼を失くした少女が天使に望むものは――。
Material by 青の朝陽と黄の柘榴